ツマグロオオヨコバイ
出かけた先で、暖かな春の日射しの中、ヒュッ、ヒュッと光を遮って飛ぶものがいます。庭植の雑多な植物の間を行き来しています。目の前の木の葉にとまると、ススッと横に這って、葉裏に隠れます。大きさは1cm位。そーっとめくってみると、意外に光にさらされてもじっとしていますのでシャッターチャンスは多いものの、旧式のデジカメではなかなかピントが合いません。そこで枚数で勝負。
●こんにちわ
○?、記憶に無いのですが、どなたさまでしたっけ。
●私ですよ、ほら、ちょうど一年前、3月も半ば過ぎてすっかり春になった時、会いましたでしょ。その時はお互い初対面でしたがね。この横顔、覚えていませんか?
○その頭と口元、そしてハデな衣装、そう言えば、あの趣味の悪さで一度見たら忘れない、あの、カメムシやセミのお仲間の、あの、横に這う変な虫さんですか。
●くどくて、嫌みったらしくて気に障る言いぐさですね。はっきり言ったらどうです。私です。ツマグロオオヨコバイですよ。
○やっぱりねえ。あの後、少し身元調査してみたら、植物の汁を吸ってウイルスをばらまいたりする、あまり身持ちの良くない一族で、できるだけつきあわない方が良いというもっぱらの評判ですよ。
●そんなに悪し様に言うもんじゃないですよ。私らだって一生懸命生きているんですから。互恵共存を目指そうじゃありませんか。
返事しないんですか、ったく。
○ほどほどにして下さいよ、でなきゃ、殺虫剤が飛びますよ。
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