ナガミヒナゲシ①
先月下旬、後でまとめて処分するつもりで片隅に放置していたポットに、小さなオレンジ色の花を付けた雑草らしきものが数本ひょろひょろと生えているのに気がつきました。草丈は10cm前後です。
花茎は1.2cm程度の4弁花で、花弁は薄紙を皺にしたような質感があります。
少し長細いけれども、ケシ坊主のような実がついていました。
そしてこの貧弱な実をナイフで割ってみると、たくさんの種が出来ているのが分かりました。
これだけの事実しかわからないので、詳しい方に伺ったところ、ナガミヒナゲシに間違いない、と教えていただきました。
本種は、猛烈な繁殖力で急速に広がっているオレンジ色の外来ポピーで、幹線道路沿いに大繁殖して新聞記事になったりもしているそうです。
花つきが非常に良く、アスファルトの隙間に生えた、いじけたような小さな個体でも花を咲かせ、花後は細長い「さく果」をつけて、この中に細かな種がびっしり詰まっていること。
そしてまた、この種の発芽率が高く、これらのことが猛烈に分布域を拡大するもとになっているということです。
少なくとも自宅ではこれまで気がついたことはありませんから、近くに「侵入源」があるはずです。
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