山野草⑧ラショウモンカズラ、ワチガイソウ、そしてトビムシ
5月に群馬県の山地で撮影した花シリーズの最後と、附録のトビムシです。トビムシは烏帽子岳の頂上にいたものです。
ラショウモンカズラ:
登山道沿いの林縁に咲いていました。名前の由来は、ふっくらした大きな花を、京都の羅生門で渡辺の綱が切り落としたという鬼女の腕に見立てたものという。また葛(カズラ)は花のあと送出枝(ランナー)を出すことによります。
山地の林の中などに生える多年草で、高さは20~30cmになります。葉は対生し、長さ2~5cmのハート形で、縁には粗い鋸歯があります。花期は4~5月。花は青紫色の唇形花で長さ4~5cm。下唇には長い毛があり濃い紫色の斑点が目立ちます。
ワチガイソウ:登山道沿いの林に咲いていました。山林に生えるナデシコ科の多年草です。
名前の由来は、名前が不明の草に輪違いの印を付けておいたのがそのまま名前になったとか。
草丈は10~15cm。葉は対生し、下部の葉はへら形から倒披針形で、上部の葉は倒披針形~卵形で先が尖り、基部はしだいに細くなって葉柄状になります。
葉腋から1~2個の花序を出し、頂茎に白色の5弁花を上向きに1個つけます。花期は4~6月。
シラケ山の尾根筋を辿り、岩山に上り詰めたところが烏帽子岳です。頂上にはトビムシが生息しそうな腐植はあまり見あたりませんでしたが、手の平半分くらいの腐植の中から、「どこにでもいる」、とされるツチトビムシの仲間が、少数ながら見つかりました。
あまり良い環境とは思えませんが、さすが、”陸のプランクトン”とも呼ばれるトビムシの面目躍如、と言うところでしょうか。
ついでにマルトビムシの仲間も見つかりましたがこちらは意外でした。
いずれの個体も体長1mm以下の小さなものでした。
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