スイスの旅
7月上旬から10日間の日程で、高山植物が咲き乱れるベストシーズンという、初めてのスイスを旅してきました。
悠久の時を刻む自然もまた絶え間ない変化の中にあり、自然を守り、国を守ることの重要性と、そのために果たすべき国民一人一人の役割、そして何より政府のリーダーの確固たるリーダーシップがいかに大切かを再認識したことでした。
概略旅日程: ①~⑧宿泊地と主な旅先(図はクリックで拡大します)。
絵はがきと同じ、ありきたりの風物写真ですが、記録として載せました。
マッターホルンとエーデルワイス:
山国のスイスには4、000m級の山は40峰近くもあるということですが、誰でも知っている山といえばまずマッターホルン(4,478m)でしょうか。
この時期、雪も少なくなっていて、絵としてはやや迫力に欠けるようですが、貴公子と呼ばれるにふさわしい美しい姿でした。(シュテリー湖を巡るハイキングコースから)
貴重な高山植物のエーデルワイスはご多分にもれず、今では自然に咲いている姿を見るチャンスはずっと少なくなったということです。
ツェルマット市街地のプランターや、展望台のテラスに置かれたプランターに植えられたものは目にしましたが。
(ゴルナークラート展望台テラスにて)
後退する氷河:
温暖化の影響で氷河の後退が加速されているということです。
1900年から2000年の間に1、870m後退したという案内標識の位置から見たモルテラッチ氷河の光景です。
速度を速めて後退を続ける、灰色に汚れた氷河の末端は多くのことを物語っています。
アルプスアイベックス:
昆虫類や動物達もたくさん見ることが出来ました。お花畑では蝶類を、山上の池ではオタマジャクシや魚、
そしてゴルナー氷河沿いの断崖・岩場ではアルプス・アイベックスの姿を見かけました。
噴水のモニュメント:
国際社会で、中立国という、決して容易ではなかった政策を貫いてきたスイスの首都ベルンの旧市街は、世界遺産に登録されている歴史的文化・風光に満ちあふれていて、町歩きでは独特の印象がありました。
通りには、その昔、各家庭に水道が整備されるまでは貴重な井戸として使われたというたくさんの噴水があります。
噴水の上に装飾をこらした柱があり、そのてっぺんには英雄や伝説上の人物の像が備えつけられています。
そしてその数ある噴水の中で最もユニークとされるのはクラム通りにある「子喰い鬼」の噴水。
子供が遅くまで遊んで家に帰らないと、鬼に喰われるるよ、早く帰りなさい、というモニュメントだと聞きました。
日本との時差は7時間(ただし夏時間)ですが、暗くなるのは午後9時半、というのも大きな違いを体感したスイスの旅でした。
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