クロナガカメムシ、マルカメムシ、コフキゾウムシ
6月下旬、雨の後の野原には色々の昆虫が今を盛りと活動しています。
クロナガカメムシ:
荒れ地のまだ乾かない地面を這っていたのはクロナガカメムシです。大きさは5mmほどで、全身黒褐色~黒色で、他のカメムシと違って見た感じは頑丈そうな外観です。
背面は小さい点々(点刻)でおおわれています。ヨモギに寄生することが多く、地際の地面で見つかるが多いということです。
マルカメムシ:
空き地にはびこる葛(クズ)は厄介者ですが、それが大好きな昆虫もたくさん居ます。その一つがマルカメムシ。
体長5mmほどで、黄緑色の地に小さい褐色の点刻が散らばっています。
初夏に生い茂るクズの汁を吸いにたくさん集まっているのをよく見かけます。
屁こき虫といわれるカメムシの中でも、特別に臭いにおいを出し嫌われもの。
見た目はそれほど醜悪ではない姿形ですが・・・。
コフキゾウムシ:
クズが好きなもう一つの昆虫仲間で、小さい(5mmほど)コフキゾウムシです。
堤防ぞい湿地や荒れ地、山地などでクズが繁茂しているところにはほとんどと言っていいほど居ます。
ただ、たくさん居ても、何かの気配を察知するとすぐにササッと葉裏に隠れるか、ポトッと下に落ちて見えなくなり、視界から消えてしまいます。
体色は黒色なのですが、体表が鱗片で覆われているので淡緑色の粉を吹いたように見えます。
拡大してみるとゾウムシの特徴的な体型をしていることが分かります。
傍にいるカメムシ連中に言わせると、”あいつらはヒマさえあればあのザマだ”、とやっかみますが、昆虫専門家に聞くと、ゾウムシの仲間はやはりいつでもオスがメスの上に乗っかっている事が多い昆虫類だそうです。
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