大品山自然歩道のタテヤマスギ、ダケカンバ、ブナ、カモシカ
大品山自然歩道(富山県)の樹木など
8月はじめに、大品山自然歩道ハイキングに出かけました。
当日前後は天候不順で、なかなかハイキング日和というわけには行きませんでしたが、せっかくの機会だからと、途中はガスがかかって視界は真っ白の中を、らいちょうバレーゴンドラで山頂駅まで。
山頂駅の方が”下界”よりガスは少なかったものの展望はないし、それにとても蒸し暑くて大変そう。
やはり低山の夏期登山は避けた方が賢明のようです。
それはともかくとして、山頂駅(1,188m)から瀬戸蔵山(1,310m)、そして大品山(1,404m)までをゆっくり往復するだけのハイキングとしました。( 写真はクリックで拡大します)
瀬戸蔵山から大品山の尾根筋コースは、ほとんど樹林帯の中で展望はもともとあまりありません。
ところどころの切り通しから雄大な景観が望めるはずの立山連峰方面は、一瞬の晴れ間がのぞいた時にも、ガスと雲に隠されて眺めることはできませんでした。
大品山の頂上には、埋蔵金伝説で有名な鍬崎山(2,089m)の案内板がありました。
大品山頂から鍬崎山までの登山コースは道程3km、所要時間180分、上中級者向きとのことですが、一度は行って見たいところです。
タテヤマスギ:
コースの途中にはタテヤマスギの巨木がありました。近寄ってみると根元はすっかり空洞化していました。
スギの巨木といえば、屋久杉があまりにも有名ですが、タテヤマスギは富山県の地勢に適応した古来のスギで、その天然のものが立山周辺に分布していて、これを母樹としてきたウラスギ系統に属するものだそうです。
耐寒、耐雪性に富み、成長も良いとのこと。
ダケカンバ:
ハイキングルートには、雪の重みで曲がって成長したダケカンバの樹林もありました。
冬の厳しい自然が忍ばれました。
道すがら、ときおり獣の匂いが強く鼻につくことがありました。
熊よけの鈴を持っていなくて、気にしながら歩いていましたが・・・。
偶然ですが、ブナの樹林帯で、コース前方50mほどの樹間にカモシカの姿を見つけました。(写真上、画面中央奥)
立ち止まってじっとこちらを見ているカモシカ特有のいつものポーズです。
後で写真を見ると、まだどこかあどけなさの残った若いオスのように見えました。
近寄ると少し逃げていきますが、一目散に逃げるというわけではなく、少し安心できる距離を取るとまたふり返ってこちらを見ています。
平日で”下界の天気”も今ひとつだったこともあり、人には全く会わなかった汗かきハイキングでした。
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