ルリタテハ羽化、旅立ち(1)
今年は終わってみれば冷夏だった8月ですが、中旬くらいから庭のホトトギスにルリタテハの幼虫が目立つようになりました。
9月、蛹になってホトトギスの茎にぶら下がっている個体2頭を茎ごと採取して、ツマグロヒョウモンの蛹と一緒に虫かごに入れ、羽化を観察してみました。
しみじみ観察するのは初めてで、結局、羽化の瞬間に間に合わず失敗でしたが、羽化までの蛹の外観変化の情報が得られました。
①蛹が羽化するまでの日数は9~11日前後のようです。もちろん時期、環境条件によりもっとばらつくのかも知れません。
②羽化前日ぐらいから、一度、茶色だった蛹の色が黒くなり(程度の差はあるようです)、その後羽化数時間前には再び黒色が抜けて茶色にもどり、翅の紋様などが透けて見えるようになること。
成虫の、水色の紋になる部分は橙色です。この状態から1~2時間以内に羽化するようで、羽化の瞬間を捉えるためには、しばらくの間は貼りついて居なければならないこと。
1頭目の個体は、9月9日、庭のホトトギスの茎で蛹になってから9日後(9/18)に羽化、飛び立っていきました。その個体の、蛹化4日目途中経過写真です。
羽化当日(9/18)、午前9:25撮影した、写真右の1頭目、黒くなっている蛹が、その後は見ていなかった午後3時頃に羽化していたもの。
左の茶色の蛹が2頭目で、蛹になってから11日後、羽化(一部不完全ながら動画撮影→次回掲載)した個体です。
午前中変化がなかったので、今日は羽化しないと決め込んでいて、推定時刻午後2時55分前後にたまたま虫かごを覗くと、なんと羽化していたのです。
まだ赤い体液の排出はしていなかったので、羽化後、間もなくだったのでしょう。
午後3:12、一回目の赤い体液排出がありました。この後このまま屋外に出しておきました。
当日は曇りで、やや涼しかったこと、また羽化の時間が午後になっていて、飛び立つ準備が間に合わなかったようです。
結局、夜になっても庭木の葉にとまったまま一夜過ごし、翌朝6時にはまだそのままでしたが、7時過ぎに姿がなくなっていました。
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