ツマグロヒョウモン(♀)羽化、旅立ち(1)
当地ではすっかり定番のチョウになって、庭への訪問回数も一番多いツマグロヒョウモンです。早くは春から幼虫が現れ、今の時期は駐車場で踏んづけそうになることもあります。
9月中旬、玄関先の放置プランターに生えた雑草に登った終齢幼虫が前蛹になり、およそ17時間後の翌日朝、蛹になったのを見かけました。
その翌日、同様もう一頭、蛹になった個体を共に茎ごと採取し、茎の一部を割り箸にくっつけて虫かごに入れ羽化を観察することに。
なお、一頭は蛹の色が濃い(こげ茶色)♀で、もう一頭は色が薄い(明るい茶色)♂の蛹です。
蛹になってから9日後の午前9時過ぎ、虫かごを覗いたら既に羽化した後でした。
羽化して10数分後くらいから、赤色の体液を排出するようになりますが、まだそれはなく、羽化 間もなかったようです。(写真奥に見えるのが、2頭目の♂の蛹です。次回にこの羽化を記録した動画を掲載しました)
蛹にぶら下がった個体を屋外に出して2~2.5時間くらいの間に、はじめは大量の赤色体液を、終わりには透明な体液を排出していました。
体が軽くなったら、小刻みに羽を振るわせゆっくりと蛹を離れ、蛹をくっつけていた割り箸の先端まで登っていきました。
飛び立つ準備が整ってきたようです。
そして羽化してからおよそ3時間後、傍の鉢に生えたミズヒキの茎にふわりと飛び移り、羽をゆっくり開いたり閉じたりしながら一番上まで登っていくと、ひらりと晴れた空に舞い上がっていきました。
逆光に美しい♀でした。
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