瑞龍寺(富山県・高岡市)
8月上旬、富山県高岡市にある国宝の瑞龍寺に行ってきました。
事前の予備知識もなく、また所用の合間をぬっての短時間見学で、不十分な理解で終わりました。
しかしながら、訪問時たまたまおいでになったお坊様から、瑞龍寺にまつわる造詣の深い、含蓄に富んだお話を伺いながらのご案内をいただき、その歴史の一端をうかがい知ることができました。
瑞巌寺ホームページ(http://www.zuiryuji.jp/)によれば、瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺として建立されたもので、加賀藩百二十万石の財力を如実に示す 江戸初期・禅宗に典型的な建物群からなり、山門・ 仏殿・法堂、が国宝に、総門・禅堂・高廊下・回廊・大茶堂が重要文化財に指定されているということです。
当日は曇り空で時折小雨がぱらつくあいにくの天気でもあり、写真はイマイチでした。
伽藍は、質素な質感の中にも厳粛な重厚さが漂い、計算し尽くされた造形美がありました。
この造営設計は大工棟梁の力量に負うところがすべてだそうです。
総門の柱はケヤキの大木で作られていると伺いました。
総門(写真上)をくぐると山門(写真下)への整然とした景観が目前に広がります。
山門入り口の両脇には阿吽の金剛力士像が配置されています。(写真上)。
山門をくぐると、見事に整備された芝生の広い庭の向こうに、屋根が鉛板で葺かれて鈍い白色に光る重荘な建物、仏殿(写真下)が姿を見せます。
大伽藍は周囲約300mに及ぶ左右対称の回廊で結ばれています。
写真は山門から、一番奥の法堂に通じる回廊の直線部分で、約100mあります。
板戸の黒と障子の白が交互に規則正しく配置されていて、シンプルですが統一された美しさを感じます。
そして伽藍の一番奥に法堂があり、入るとすぐ、「おびんずる様」が鎮座しておわします。
自分の体で悪いところ、痛むところと同じ”おびんずる様の体”を手で撫でさすりながらお願いすると、良くなる、ということです。
日頃の不信心を棚に上げて、この時とばかり、おびんずる様の”アタマ”と右膝をなでさすって来ましたが、案の定、ご利益はありませんでした。
駆け足でゆっくり拝観できませんでしたが、また機会があれば、ご利益を受けられるよう、訪れてみたいと思いました。
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