クサコアカソ、ネナシカズラ、カノツメソウ
9月初旬、東北地方で見かけたあまり目立たない草花です。
クサコアカソ:
渓谷沿いの湿気のある斜面に咲いていました。(撮影9/2、岩手県)
クサコアカソは、アカソ(おもに日本海側に多い)によく似ているが、葉の先端が3裂することがないので容易に見分けられる。
分布は日本各地の内陸からやや太平洋よりの山地に多い。花期は7~9月。
ネナシカズラ:
見つけた時にすぐネナシカズラと分かりました。林縁の植物に潜り込んで巻きついていて、全体の様子を撮影しようがありませんでした。(撮影9/2岩手県)
ネナシカズラは日当たりのよい山野で、他の植物の養分を吸い取って生きるつる性の1年草で、相手を選ばず絡みつき、容赦なく養分や水分を奪い取る。
根は、発芽してから寄主(養分を吸い取られる相手)に絡みつくまでは存在するが、寄主を見つけると必要がなくなるので枯れてなくなり、寄主に抱きついて突起を差し込み、養分を奪い取って生きていく。
寄生植物にもいろいろあって控えめなものもあるが、ネナシカズラは100%他力本願で、葉は鱗片状に退化し、緑色の葉を持ち合わせていない。
夏には、近くの野原で繁殖した帰化種のアメリカネナシカズラを観察しています。
分布は日本各地。夏期は7月~10月。
カノツメソウ:
山地の林縁、草地に咲いていました。ただ少し薄暗く、風があって揺らぎ続け、写真はピンぼけばかりになりました。(撮影9/2、岩手県)
草丈は40~60cmほどで、全体にほっそりしていて弱々しい感じ。
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