秋の草原で:ナミアゲハ、イチモンジチョウ、モンキチョウ、ヒメアカタテハ
秋もだんだん深まっていく9月下旬からこれまでに、散策コースの草原や民家の生け垣などで出合ったチョウたちです。
それぞれのチョウが自然の移り変わりと共に懸命に生きている姿が伝わってきます。小さなドラマです。
ナミアゲハ:
幾度もの危機をくぐりぬけ、ボロボロになりながらも厳しかった夏を生き抜いてきたナミアゲハの姿です。きれいだった翅の色もすっかり枯れて、”若かりし頃の”見る影もありません。
イチモンジチョウ:
そして生け垣の上を行ったり来たりしていたイチモンジチョウです。
こちらも傷つき、すっかり容色衰えていますが・・・
人間すぐに弱音を吐いてはいけませんね。
モンキチョウ:
アカツメクサ、シロツメクサなどのクローバ類が生えた堤防の草むらにモンキチョウがたくさん飛んでいました。世代交代の準備も怠りなく進めなければいけない季節です。
ヒメアカタテハ:
夏の雑草刈り取りが終わった堤防の草むらで、再びヨモギが伸びはじめています。そのヨモギの葉先を丸めているものがあちこちにいます。(写真上左)
その一つを広げてみると、居たのはやはりまだ若い”イモムシ”です。(写真上右)
隣には”巨大な”糞が大量に残されています。(写真中左)すぐ傍にいたのは成長したイモムシです。(写真中右)
帰り道、ご近所の花畑にいたのは、このイモムシの親御さんのヒメアカタテハでした。(写真下、いずれも10/1撮影)
タテハチョウの仲間はたいてい成虫で越冬しますが、ヒメアカタテハはヨモギの葉を丸めてつくった”カゴ”の中で、幼虫でも蛹でも越冬するそうです。
ただ当地では、今後また除草が行われますので、(”虫かご”がついたまま枯れた)ヨモギが来春まで残る機会は少なく、そこで冬越するのは難しいことでしょう。
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