ツマグロキンバエ
9月下旬、草原のカントウヨメナにいた怪しげな目つきの小さいハエを写真に撮りましたが、怪しい虫だったので無視していました。
また先に、同じように、フジバカマに群がっていたのもうさんくさい奴だと思いながら撮していたのを思い出しました。
そしてその後、調べがつき、それほど怪しいものでもないということが分かりましたので掲載しました。
ツマグロキンバエ:
大きさは蕾ほど、約6mmの小さなハエで、体表面全体が深緑色をしていて、背中には丸みがあり、前翅の先(ツマ(褄))が黒くなっています。それでツマグロ。
特徴的なのは長く突き出た口器で、花の蜜をなめるのに都合が良さそうです。そしてなんと言ってもその怪しげな目つき。青緑色に光る複眼に見られる縞模様です。
横から見た時の複眼の縞模様と長い口器。
上から見た際に見られる複眼の縞模様。
5~6 本の筋模様が見えます。
なお、複眼の間隔が空いているのは♀、くっついているのは♂だそうで、この個体は♀のようです。
この個体を観察した数日前に、見頃になったというフジバカマを見にいきました。(9.21撮影)
淡い藤色の独特の花姿と香りを楽しんでいる際に目障りなものが・・・
満開に近いフジバカマの花に集まっていたのも、このツマグロキンバエでした。
たまたま目より高い位置にいた個体で、カメラアングルのせいで、毛深いハエの様子が分かり、縞模様入りの大きな目玉と共にいっそう怪しげです。
成虫の出現時期は6~10月で、全国どこにもいて、草原に咲く花によく見られるそうです。
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