ツマグロヒョウモン(♂)、ウラギンシジミ(♀)、キタテハ、アオフキバッタ
10月中旬、三毳(ミカモ)山(栃木県)まで日頃の運動不足を解消する目的でハイキングに出かけました。
子供の遊園地もある”丘”ですが、翌日筋肉痛で、あらためて”劣化”を自己認識。
困ったことです。
公園西口ハーブ園から望む三毳山。
山頂(229m)に電波塔(工事中でした)が立っています。
山頂に生えている樹木のまわりにいろいろな蝶が飛び交っていました。
そのいくつかを写真に撮ることが出来ました。
ツマグロヒョウモン(♂)
見慣れたチョウです。
翅がだいぶ傷んでいましたが、活発に飛び回っていました。
キタテハ:
山地斜面に生えたススキの群落にセイタカアワダチソウが侵入して黄色い花をつけていました。
その花穂にキタテハがいました。
黄色地に黒い紋があるタテハチョウ。
秋に現れてそのまま越冬する秋型(地色がオレンジっぽい)の個体のようです。
大きさ(前翅長)22-34mm、出現時期は3-11月、分布は日本各地。
ウラギンシジミ(♀):
常緑樹の葉の上にウラギンシジミがいました。
翅を広げたまま日光浴というところで、翅の裏の銀白色(→ウラギン)は観察できませんでした。
表面はオスが濃茶色地に朱色の紋、メスは濃茶色地に水色の紋があり、いずれも翅の先端が尖っているのが特徴的、ということから写真の個体は♀のようです。
大きさ(前翅長)は19-27mmでモンシロチョウと同じくらい。
成虫で越冬するため1~12月の1年間を通して成虫出現記録があります。
他にもアサギマダラの姿がありましたが留まることなく飛び去っていきました。
アオフキバッタ:
麓の林縁、木漏れ日がチラチラする草地の落ち葉にアオフキバッタがいました。
はじめて見たものです。
アオフキバッタは日本固有種で、全身濃い緑色、翅は退化してまったくありません。
体長は約25mm(♀)ほどの小さなバッタ。更に小さい♂がオンブしていました。
主に山地のやや薄暗い草地や低木の葉上、林縁で見られるバッタ。
仲間のフキバッタ類は翅が退化して飛べないため、個体の移動範囲が狭く、そのため地域ごとの分化が進んでいて、その境界も不明瞭なことから、種の特定が大変むずかしいそうです。
また関東地方の一部の都道府県などで、その地域の絶滅危惧種に指定されている例もあります。
分布は青森県以南、関東山地、長野県、山梨県まで、とありました。出現時期は夏から秋。(撮影10/15、栃木県)
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