スミレの種
12月はじめ、小春日和が続いていた時に、花を開いてしまったスミレが街中の道ばたにちらほらありました。
このところの厳しい冷え込みでさすがの花も持ちこたえられなくなってほとんど落ちてしまいましたが、
その後,、果実が出来て鞘がはじけ、種をとばしている姿が見られます。
スミレの種類により異なりますが、採取した種は濃い茶褐色の楕円形で、長径1.5mmほどの大きさでした。
ピンセットで摘んでみるとけっこう堅いものでした。
スミレは最盛期にはずいぶんたくさんの種を散布するようです。
そして、スミレの種にはアリが好む化学物質(エライオソーム)が付いていて、アリが運ぶということが良く知られています。
しかし、この時期はアリも冬眠していますから、ばらまいても遠くには広がってはいかないでしょうね。
〔エライオソームは脂肪酸、アミノ酸、糖からなる化学物質で、スミレやカタクリなどの植物の種に付着しているやわらかい付着物。この物質に誘引されたアリがエサとして種を巣に持ち帰り、エライオソームだけを食べ、種は巣の近くに捨てられる。これによって種は広く遠くに運ばれる。(出典:Wikipedia)〕
Q:アリはなぜ運んでいったりしないでその場で食べないのでしょうか、その方が効率的だし、楽でしょう?
A:アリは作業効率なんて考えないし損得勘定も出来ないからです。
と言うやりとりですが、ほんとのところはアリに聞いてみなければ分かりませんね。
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