ガガイモの種④
遅くとも12月中旬までは見られるというガガイモの袋果ですが、偶然にも2月初旬に見つけて、そこで割れて中の種髪がみえていた一対の標本の一つを開くと、中の種髪の種がみるみる間に飛び出していってしまいました。
そこで、残りのもう一つを採取してじっくり観察してみました。
・エアコンも止めて、空気の対流も最小にした室内で観察開始。
写真上右側の袋果は採取現地で空っぽになった標本です。
写真下が種髪がのぞいている袋果標本。
・するとどうでしょう、すぐに種髪が盛り上がってきて、みるみる間に綿毛状に開きはじめ、同時に袋果の殻の外へとあふれ出していきます。
・あふれた種髪は完全に開いていきました。
風があればすぐに舞い上がり飛び立っていくでしょう。
この間、ほんの短い数十秒の出来事です。
造形の妙と、種が飛び出していく仕組みがよく分かりました。
・顔を近づけたら、呼気のせいで綿毛の種が一つ離れました。
ピンセットで拾って記念写真を撮った後、カッターで縦に切断して断面を観察してみました。
専門家なら薄い切片をプレパラートにして顕微鏡で観察されるのでしょうが、素人はここまで。
種の断面には、翼のある種皮に包まれた白い胚乳が見えました。
残りの種を幾つか播いてみたら発芽するのでしょうか。(完)
| 固定リンク
「植物」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヘメロカリス開花/ 明日(5/26)は皆既月食(2021.05.25)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- バラシロヒメハマキ/不明のハモグリガ幼虫(2021.05.14)
「自然」カテゴリの記事
- 闇夜に烏(2021.05.26)
- ヘメロカリス開花/ 明日(5/26)は皆既月食(2021.05.25)
- まだいるコガモ(冬鳥)(2021.04.28)
- 田植えシーズン到来(2021.04.23)
- ヤエザクラ、ハナミズキ開花;ツリバナに害虫クロウリハムシ(2021.04.02)
コメント