ガガイモの種③袋果の構造
ガガイモの袋果(果実)が点々と見られた中に、十分熟す前にツルが切断されたからでしょうか、途中で”立ち枯れ”してしまったらしい標本がありましたので、それを採取して観察してみました。
・立ち枯れした後で、口を開けたままのやや小ぶりの袋果。
種髪塊の表面に、規則正しく鱗状に並んだ種がのぞいています。
・殻を広げて中にあるトウモロコシのような形の種髪の塊を取り出してみました。
種髪の塊の外側にきれいに鱗状に配置された種の一部はそのままでしたが、多くの種が種髪からはずれて、殻の内側に貼り付いて取り残されました。
・種髪の塊を二つに割ってみました。
外側です。折りたたまれた種髪が鱗状に整然と配列されていることがよく分かりました。
ちなみに、種髪の一つをピンセットで取り出しても”生きているもの”のようには膨らみません。
・内側です。
閉じた袋果の中軸になっていた芯があり、そのまわりを巻き付けるように一個分ずつ種髪が取り囲んでいる様子が分かりました。
・袋果の殻の内側に残った種と、種髪の表面に残っていた種をざっとかき集めてから、計数機で数えたところおよそ200個ほどありました。
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