ゼニゴケ(あぜ道のコケ)
畦(あぜ)道の特定の場所にだけ、苔類に属するコケ植物のゼニゴケが群生しています。
茎と葉の区別が曖昧な葉状体で、裏側の中央から仮根を伸ばして地表に密着し広がっていきます。
見栄えも悪く、除草も難しいので、あぜ道に生えると嫌われます。
ゼニゴケは独特の体の構造を持っています。
・雌器托
ゼニゴケの卵子を作る器官です。
破れ傘のような形をした器官の裏側に雄器托から雨で流れ出した精子が到達して受精します。
・雌器托の裏に形成された胞子嚢と、その胞子嚢が破れて胞子を放出した後の状態
・雄器托
ゼニゴケの精子を作る器官です。
雨が降ると精子が傘の表から流れて出て移動します。
・杯状体
葉状体の表面に形成された杯のような器官です。
ここで両側が窪んだ円盤状の無性芽が形成され、それが周辺に放出されて無性的に繁殖します。
ゼニゴケは何となくグロテスクな感じのするコケ植物です。
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