ガガイモの種①
連日小雪が舞ったりして肌寒く、フィールドに出る気分になりません。折しも昨日はバンクーバー冬期オリンピックの開会式。当然の成り行きで、終日テレビのお守りでした。
さて、先週初めの良く晴れた日(2/8)、いつもの散歩道で、思いがけずガガイモの種を見つけました。
ガガイモは少し湿り気のある道ばたや川縁の草地などに生えるツル性の多年草植物で、他の植物に絡みついて雑草の茂みに紛れて生育しているため、気づかないことがあります。
夏になると、すこし厚ぼったい感じの淡紫色、5弁の星形の花をかたまって咲かせるので、その存在に気がつくことがあります。
そして秋になると、長さが10cmあまりのイモ状の袋果(たいか)が出来ます。
さらに11月中頃を過ぎるとこの袋果が縦に二つに割れて、中から「種髪(しゅはつ)」と呼ばれる長い毛をを持った種が飛んでいくのです。
当地では、花が咲いた頃、定期的な夏の雑草刈り取り作業が大々的に実施されるため、たいていの場合刈り取られてしまい、イモ状の袋果ができ、さらに種髪が飛びだしていくという光景は、これまで観察したことがありませんでした。
先日たまたま、用水堤防で除草機械が行けない水際に刈り残された枯れ草の茎に、紛れもないガガイモの袋果が巻きついているのが目にとまったものです。
またとない機会だったので、すこしばかりくどくと観察してみました。
ガガイモの袋果の殻
近寄ってみると、開いた袋果には、芯に絡んだ種髪だけがわずかにくっついて光っていました。
すぐ傍の枯れ茎にも、完全に空っぽになった袋果の殻のツルが巻きついていました。
古事記の一節に、大国主命が国造りに思案しているときに、沖の方からこの「ガガイモの袋果の舟」に乗ったスクナヒコナの神がやってきて、協力して国造りにあたったと記述されているそうです。
さもありなん、と見えますね。
付近の足元を探してみると、草むらに埋もれて別の袋果がありました。
袋果は割れて開き、飛びだした種髪のかたまりは、草が覆い被さっていたせいでとどまっていました。
被さっている草をそーっとかき分けると、あっという間に膨らみ、盛り上がってきて
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