ハクモクレン、春の嵐
先日(3/19)、大きくなってから足踏みしていたハクモクレンの蕾がやっと一輪、開花直前までになりました。
そして一昨日(3/20)は日中暖かく、風もない好天になったせいで、ほとんどの蕾がいっせいに開きはじめました。
ところがその夜から昨朝(3/21)にかけて、関東地方は発達した低気圧と前線の影響で、時ならぬ猛烈な強風に見舞われました。終夜、雨戸を激しく揺さぶり鳴らす強風のせいで、少々寝不足気味の朝になりました。
この悪天候のため、(3/21)始発から運転停止や遅れの出ている交通機関の情報を確認しながら、所用のため朝から都心まで出かけてきました。夕刻、帰宅して見ると、心配していたとおり、たった1日で痛んでしまった白い花が、まだおさまりきらない風に揺さぶられながら闇の中に白く浮かんでいました。
あはれしる
あはれしるをさなごころに
ありなしのゆめをかたりて
あまき香にさきし木蓮
その花の散りしわすれず (三好達治・詩集「花筐」)
なんと風情のないことでしょう。これでは詩情も感慨も湧いてきません。
花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ
(干武陵の五言絶句「歓酒」:井伏鱒二訳) こちらでしょうね。
都心でも最大風速30m近くの強風だったというニュースでした。上野駅の乗り換えで、地下連絡通路のずっと奥まで、たくさんの木の葉が吹き込まれて散乱していました。普段はとても見られない光景です。
スギ花粉の飛散はピークを越えたそうですが、その後にヒノキの花粉が控えています。空は春霞ではなく黄砂でかすみます。その間に桜の開花ももう間近になました。
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