バイモ(アミガサユリ)、ミズバショウ、ヒュウガミズキ、ミツマタ、ヒキガエルの卵
3月下旬、山里で見かけた春を告げる風物です。なかなか陽春、という実感が湧いてこない気象が続きましたが、北関東も春の景色になっていました。整理から落ちこぼれた写真をとりあえず掲載しました。
バイモ(アミガサユリ):
中国原産の多年草で日本には薬用植物として導入され、鱗茎(貝母)が漢方薬として鎮咳、止血、解熱などの薬用に利用されてきました。このため栽培されていたものが人里近くで野生化していることもあるそうです。
草丈は30~80cm、花は長さ2~3cmの鐘形で、内側に網目模様があり、下向きに開きます。この花を編み笠に見立ててアミガサユリの別名があります。花期は3~5月。
観察したのは自生ではなく、植栽されたもののようでした。また余談ながら、日本の山地に咲く自生種はコバイモで本種ではありません。
ミズバショウ:
自生地でも、環境の富栄養化で肥大化した水芭蕉は興ざめしますが、ここでは適切に栽培されているようで、自生のミズバショウの雰囲気がありました。まあ贅沢を言えば、ミズバショウは、やはり尾瀬に似合う、と個人的には思うものです。
ヒュウガミズキ:
マンサク科の植物で、自生地はおもに石川県から兵庫県の日本海側.で、その名に反して日向(九州)には野生しないということです。
落葉低木で、花期は3~4月、薄黄色の花を下向きにつけます。しばしば庭木や公園木として植栽されています。写真の木は植栽されたもので、かなりの株立ちした大株でした。
ミツマタ:
黄色い花をつけていました。花には芳香があります。中国中西部~南部原産で、樹皮の繊維が強靱なため和紙の原料として慶長年間に渡来したそうです。
昔、ミツマタの皮剥ぎ加工工場が生家の近くにあって、その処理工程が珍しかったことを記憶しています。現在でも和紙原料として栽培されていますが、観察したものは観賞用の植栽です。
春の山野草には白、そして黄の花色が多い様な気がしますが本当でしょうか。
ヒキガエルの卵:
最近は見かけることが少なくなりました。強風の後で、池底の堆積物がかき混ぜられて卵の上に沈降していました。本来はもっときれいで、透明な寒天質の”ヒモ”の中に、たくさんの、上下半分ずつ白黒になった丸い卵が透けて見えるのですが・・・
追記:
3月も終わろうかというこの時期、冷え込む、という天気予報のとおり、なんと今朝は屋外のメダカ鉢に氷が張っていました。メダカの子供もこれでは起きられません。昨日も水槽水温は5℃位でした。陰気な寒気、です。
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