セツブンソウ②萼片のバリエーション
セツブンソウの白い花弁状萼片には枚数のバリエーションがあります。(→http://www2.plala.or.jp/aki_ogawa/episode/setubunsou.html)
(以下の文中では、私は素人ですので、用語としては間違いですが、花弁状萼片、の代わりに単に花弁、としました)
当日はウィークデイでしかも時間は午前9時過ぎということもあり、、好天に恵まれたわりには人出はさほど多くなかったセツブンソウ自生地。
バリエーション観察の良い機会でした。
見学コースを一渡り観察し終えてスタート地点まで戻ったところで、たまたま、日課の散歩に来たという地元の、90才とおっしゃるとても元気なお婆さんと立ち話しができました。
”去年は花の数が少なかったけれど今年は大分増えました。
ここの地主さんが一生懸命環境整備したおかげでしょう”
”そうだったのですか、それはありがたいことですね。ところで、花弁の数が多い花もあると伺っていたのですが見つけられませんでした”
”お墓のある所の向こうの自生地まで行きましたか、あそこには花が多く、探せば必ずありますよ”
”そんな所があることは知りませんでした。時間も早いし、では早速行ってみます。ありがとうございました”
というわけで、暇人の本領発揮。
先の見学コースを出て、教えられたとおり墓地を通り越していくと、さして広くもない別の、やはり私有地の自生地があり、あちこち立ち入り制限が行われていましたが、さすがにここを知っていて来る人は専門家らしき御仁や写真家、また”教え魔”のオジサン達もいて、花の密度は高く、人は少ないということで、ゆっくりと結構楽しい時間つぶしが出来ました。
広場の入り口に4弁花があった、という情報や、あそこの木の根元付近には12弁花がある、というお教えも。
ためつすがめつ、しゃがみ込んでズームレンズを覗きながら、気がつけばおよそ1時間半近く経過。
そして見つかったのは(標準は5弁花)6、7、8、10、12弁花で、残念ながらネウチのあるらしい4弁花と、どうでも良い9、11は結局見つけられませんでした。
全部揃えば「暇人の証明書」になるのでしょうが。
6弁花:
容易に見つかりました。1カ所に3本生えていたもの(写真上)や、またウメの花のように丸い花弁が特徴的な標本(写真下)もありました。
8弁花:
こちらの標本も数本ありました。写真は同じ標本で、花弁数確認のため撮影アングルを変えたものです。
10弁花:
小画面ではわかりにくいですが、パソコンで原画像を拡大表示して確認しました。
同一標本側面の撮影画像(写真下)はピンぼけでした。構造的にはいわゆる”八重咲き”です。
12弁花:
”教え魔”のオジサンに教えられたとおり、大きい木の根元で、なんと立ち入り禁止なわばりの外の見学路に生えていました。
パソコンで拡大して計数確認しました。八重咲き構造で、1段目7枚、2段目5枚と分かりました。
来シーズン、忘れなければ、また穴埋め発見の機会もあるかも知れませんが・・・
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