キュウリグサとオオイヌノフグリ
キュウリグサは冬の間、慎ましやかなロゼット葉で過ごしていますが、春先から花序を伸ばしはじめ、水色の小さな花をつける2年草です。私の好きな雑草で、春になるとこの雑草を探してしまいます。ヒメオドリコソウやタンポポなどのようには目立ちません。
今回は図書館に出かけた時、道路境界の植え込みの空いた場所に、オオイヌノフグリと一緒にたくさん生えているのに気がつきました。オオイヌノフグリの方がどうしても目立ってしまい、キュウリグサは陰に隠れて見落とされがちです。
毎年ブログにも繰り返し登場していますが、畦道、畑地、道ばたや公園などあらゆるところにごく普通にみられます。
草丈10cm以下の若苗
2列に並んだ蕾がついた花序は、最初はサソリの尾の様にくるりと巻いていますが、花が咲き進むにつれてまっすぐに伸びていきます。(「サソリ型花序」または「巻散花序」と呼ばれます)
水色の花の中心付近は黄色みを帯びています。また花びらは一見5枚あるように見えますが基部で全部つながっていて、花冠と呼ばれる合弁花です。
同じように花冠が4列して4弁花のように見えるオオイヌノフグリの青い花は直径8~10mmあり、よく目だって人気の雑草で、その点、キュウリグサは人気、認知度ではだいぶ負けていますね。
キュウリグサの巻散花序と水色の小さな花冠セットを、オオイヌノフグリと並べてみると、もっと人気があっても良いと思うのですが・・・
足踏みしながら春がやってきましたね。このところ関東の桜開花日は、先の予測より遅れそうな天気が続いています。
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