サイエンスカフェ(閑話休題):その5 シリコンとシリコーン
前回のサイエンスカフェに続く今回(2010.4.16)の話題は、『シリコンとシリコーン』でした。
珪素(Si)Silicon:シリコンとその化合物Silicone:シリコーン、一文字違いですが中身はだいぶ違います。
昔、半導体:ICチップはあらゆる産業のハイテク機器に使われると言う意味で、誇りをこめて『産業の米』と呼ばれ、その生産は輝ける日本のリーディング産業として発展しましたが、その半導体基盤生産になくてはならない素材がシリコンSiliconでした。(残念ながら昨今の我が国の半導体産業の凋落は目を覆うばかりです)。
また、珪素化合物であるシリコーン(Silicone)製品は、身近な生活用品や、人の”体型を矯正”する物質、また総ガラス張りの高層ビル、さらには宇宙開発関連産業分野など広い分野に応用されています。
実際の物質標本・高純度珪素”原石”
(なお、ICチップ基盤に使用するシリコンは超高純度Twelve nine、すなわち99.9999999999%以上だそうです)などをお示しいただきながらのお話しで、大変分かりやすく、有意義なものでした。
そしてまたいつものように、いちばんの楽しみは今回のテーマに沿った、カフェ店長創作のデザートです。
透明ゼリーはシリコーン、その上層のグリーン部はICチップ基盤のシリコン、その上に、ICチップが乗っているシリコンデバイスをイメージされたもの。
シリコン・デバイスも、シリコーン・ゼリーも美味しくいただきました。高老齢化した頭には、この楽しみだけがいつもいちばん良く分かるのです。
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