イヌナズナ、ナズナ、トキワハゼ、ノボロギク、タガラシ
イヌナズナ:
3月下旬、出かけた先(栃木下)で見かけたものです。草姿はナズナに似ていますが、毛が多く、花は黄色です。堤防や公園の芝生周辺など、やや乾燥したところに生える2年草です。
イヌナズナは「都市化を嫌う草」といわれ、人の手が入るに従ってその地域から少しずつ数を減らしているそうです。自宅近郊では一度も観察したことはありません。
葉はへら状長楕円形で白緑色、全体に毛深い草です。春先から夏にかけて花茎が立ち上がり、黄色の4弁花を総状に付けます。
果実(角果)は楕円形で細かな毛が生えています(ルーペがなければ分かりにくいです)。
ナズナによく似て、花が黄色の草なら、まずイヌナズナと思って良いようです。
ナズナ:
昔からペンペングサの名前で、また春の七草の一つとして親しまれてきた2年草です。冬の厳寒期にも白い花をつけることがしばしばあります。また多くはロゼットの形で冬越して、春先から遠目にはあたりが白く見えるほど白い小さい花を総状に咲かせてはびこっています。
果実はハート形。近々農作業が始まる前に除草剤の洗礼を受けて大部分は除草されます。
トキワハゼ:
道ばたや庭の隅、空き地やあぜ道などに、ほぼ1年中生えている1年草で薄紫色の唇形花をつけます。花全体が白色のシロバナトキワハゼも珍しくはありません。
ムラサキサギゴケに似ていますが、こちらは花が大きく、紫色も強いこと、また匍匐枝を出して広がる多年草ということで、トキワハゼと区別できます。
ノボロギク:
道ばたや畑地、乾いた畦道などに、1年じゅう生えて花を咲かせ、綿毛の種をつけて飛ばしています。黄色い頭花は筒状花からなり、舌状花(いわゆる”花弁のある花”)はありません。総苞片は黒紫色になります。
タガラシ:
水路や畦わきの水際で、湿ったところに繁茂する2年草で、全体に光沢があります。幼植物の時ははさほど印象は悪くありませんが、富栄養化してヘドロのたまったような水路の止水域などでは30~50cm以上にもなって生育環境のせいもありますが、感じ悪いです。
全草にプロトアネモニンという刺激性有毒成分が含まれていますので、むやみに触ったり囓ったりしないよう注意が必要です。花は黄色の5弁花です。
| 固定リンク
「植物」カテゴリの記事
- ヤマアジサイ開花、ナミテントウなど(2021.05.27)
- ヘメロカリス開花/ 明日(5/26)は皆既月食(2021.05.25)
- フヨウの葉を巻くハマキガ幼虫と成虫(ワタノメイガ)(2021.05.22)
- クロネハイイロヒメハマキ(成虫/幼虫)(2021.05.21)
- バラシロヒメハマキ/不明のハモグリガ幼虫(2021.05.14)
「自然」カテゴリの記事
- 闇夜に烏(2021.05.26)
- ヘメロカリス開花/ 明日(5/26)は皆既月食(2021.05.25)
- まだいるコガモ(冬鳥)(2021.04.28)
- 田植えシーズン到来(2021.04.23)
- ヤエザクラ、ハナミズキ開花;ツリバナに害虫クロウリハムシ(2021.04.02)
コメント