オオバン(留鳥/漂鳥)
冬の間、散歩コースの用水路にはバンとオオバンが暮らしていました。但し、個体数はごく少数だけで、どこからか迷ってやって来てそのまま冬の間だけ居着いたのかも知れません。これまでも夏の間には見かけたことはほとんどありません。
オオバンは東北地方より北部では夏鳥として南下し、東北地方南部からは留鳥または冬鳥とされています。
この冬、1月のはじめに、草むらに上がっていたカルガモに混じって、黒い鳥が1羽うずくまっているのを目にしたのが初めてです。
警戒心の強い鳥で、カルガモは移動をはじめたのに動きません。やっと立ち上がったところで、左足にかなりの怪我をしているのがわかりました。ここの少し上流でイタチを見つけたこともある水路です。羽は大丈夫らしく、水路に飛んで下りていきました。
その後も、この個体は同じ水路を移動しながら無事暮らしていることが観察できました。
2月。怪我をした方の左足は水の中でも後に伸ばしたまま動かさず、片足泳ぎをしているのが分かりました。
そして3月中旬。どうやら足の怪我も治ったらしく、水辺を歩き回る姿も見え、バンとよく”連れだって”泳ぐ姿も目撃しました。そしてまた近くの草むらに、もう1羽、こちらは素早く草藪に隠れましたので、連れ合いかと思いましたが、居たようです。
4月になってからは見かけません。もっと良い暮らしやすい環境に引っ越していったのでしょうか。冬の間3ヶ月、楽しませてくれました。
オオバン(クイナ科):
体長40cmほどで雌雄同色。バンより少し大きい。成鳥は黒い羽毛に覆われ、背中の羽毛は青い光沢を帯びて光ります。くちばしは白く、額に盛り上がるように「額板」があります。足の指には弁足という特異な水かきがあります。警戒心が強く、たいてい草むらに隠れるよりも泳いで遠ざかっていきます。東北地方北部より北の地域では夏鳥で、東北地方南部からは留鳥。
湖沼、川、水田などに生息しますが時には公園の池などにも生息していることがあります。雑食性で昆虫、甲殻類、植物など色々なものを食べています。千葉県我孫子市の「市の鳥」で、大群を見たことがあります。
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