カルガモ、コガモ、コサギ、ヌートリア、やっと春模様の公園
近隣の桜の名所も、一向に春らしさが感じられない天候続きのせいで週末、日曜日になってもやっと5分咲きに。満開の桜を期待していた行楽客は少し残念だったようです。その後も曇や雨で、その分花は長持ちして楽しむ期間が長くなるので結構としましょうか。
先日の日曜日、曇天で薄ら寒い散歩コースを自転車で一巡してみました。相変わらずきれいではない用水路には定住者のカルガモが、この時期はほとんどつがいになっていて、お互い一定の間を置いて並んで居眠りをしていたり、
まだ北へ帰る様子のない冬鳥のコガモものんびり昼寝している変わらぬ風景でした。
調節池からの放流水が用水路へ流入する堰に、コサギが一羽飛んできて用水をのぞいていました。水路には、先日の新聞にも記事があった「野良ガメ」と称されたミシシッピアカミミガメがあちこちに浮かんでいたり、また50cm前後の鯉が結構たくさんいるのが見えました。
コサギは名前のとおり小柄なサギで、黄色い足袋と黒のロングストッキングを履いています。
ヌートリア:
用水路の中州ちかくに泳いでいるヌートリアの姿をみつけました。シャッターを押す瞬間に、ちょうどやって来たバイクの音に追われて、視界からさっと姿を消しました。画像を再生してみると、案の定、潜った時に出来た水波だけが写っていました。
しばらく付近を凝視していたら、見つかりました。中州水際の枯れ草の陰にじっと身を潜めています。カメラでのぞくと、向こうもこちらを注視しています。画像をパソコンで拡大してみると、大きな前歯のオレンジ色が目立ちます。
そして次の瞬間、素早く泳ぎだして遠ざかっていきました。活発な活動の時期になったようです。
なおヌートリアは1940年代(第二次大戦時中~戦後)に南米から移入されて毛皮用に飼育していたものが逸走・放逐されたりして分布を広げたようです。
現在,外来生物法で特定外来生物に指定され、有害獣として捕獲、駆除されています。移入歴や分布域などに関する詳細は国立環境研究所の情報があります。http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10140.html 大きなお世話なのでしょうが、ヌートリアは、遠目には、子猫ほどの大きさの巨大ネズミ、といった感じで見た目があまりよくありません。先に見かけたイタチの方がよほど絵になります。
気の毒なヌートリアが泳ぎ去った用水路沿いにある公園のささやかな桜並木は5分咲きほどでした。
時はまさに清明。万物がすがすがしく明るく美しいころ。様々な花が咲き乱れ、お花見の季節。「暦便覧」には”万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり”と記されています。
それなのに、どんよりして肌寒い公園には”花見客”などは見あたりませんでした。晴れた日があれば、散歩を兼ねて夜桜見物に行けるかなと思っています。
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