マメカミツレ
住宅街の道ばたで、マメカミツレを見つけました。マメカミツレはキク科マメカミツレ属の1年草で、オーストラリア、ニュージーランド原産の帰化植物。大きさ10~30cmになるそうですが、近くでは草丈10cm前後のものしか見られません。
生育地の環境、栄養条件などによるのでしょうが、当然ながら条件の悪いところでは全体がごく小さく、例えば5cm~10cm以下で、茎は細く、下部は横に這っていますが、上部は立ち上がります。
まわりに大きい雑草があると、生えていることにも気付かないことも多いですが、小さな株でも花茎を伸ばし、花を開き実をつけると目につきやすくなります。
細長い花柄の先に小さな頭状花序がつきます。花の作りは特徴的で、直径は5~8mm、中心部に緑黄色~黄白色で両性の筒状花があり、
その外側に短い花弁のような雌しべだけの雌花が並んでいます。そして頭状花序のいちばん外側に総苞片が一列に並んでいます。花の周辺に舌状花がないので開花しても蕾のように見えます。成熟した花は茶色になります。
ちょうど降ってきた雨粒にたたかれて、熟した種が流れ落ちたあとに総苞片だけが残っているものもありました。
熟した種子はごま粒のような偏平な楕円形で、大きさはごまの数分の一程度のごく小さなものです。表面には短い細毛がたくさん生えています。いずれの観察にもルーペが必要のようです。
花期は3~12月、日本各地に分布を広げているそうです。
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