クロハネシロヒゲナガ、タンポポで吸蜜
好天に恵まれた大型連休になり、近くの水田地帯ではいっせいに田植えが行われ、方々で大型機械が稼働していました。
散歩に出かけたお昼過ぎ、その大きな音が間近に聞こえてくる調節池の草原に、クロハネシロヒゲナガが飛んでいました。
草原の雑草もいっせいに勢いを増し、これまであまり目立たなかった植物も群生して花を開き、昆虫たちのやって来るのを待っているようです。
そんな植物の一つ、オヘビイチゴが黄色い花を開いて群生している一角がありました。
そこに、あの、クロハネシロヒゲナガが飛んでいました。あたりにはネズミムギなどの雑草はなく、昨年刈り取られたヨシが生え始めている環境です。
それで、”クロハネシロヒゲナガの雄成虫は午前中に飛翔活性が高く、正午前くらいから、雌雄ともにオヘビイチゴなど、特定の花を好んで訪花・吸蜜することが分かった”、という文献情報を思いだして、しばらくしゃがみ込んで観察してみましたが、花の周りに飛んできて近くに止まりはするものの、その時には残念ながら吸蜜は観察できませんでした。
オヘビイチゴの群生:(名前も草姿もよく似ているヘビイチゴは小葉が3枚、オヘビイチゴは5枚なので区別できます。)
あたりを飛びかい、伸び始めたヨシの茎にとまるクロハネシロヒゲナガ(♂)。
そこから移動して、ネズミムギがたくさん生えているあたりにさしかかると、たくさんのクロハネシロヒゲナガの雌・雄がいました。
飛び回っているのはもっぱら雄で、雌はネズミムギやヨモギの葉にとまっている姿を多く見かけました。
あたりには(セイヨウ)タンポポが咲き乱れていましたが、その一つにふわふわ飛んでいた♂が一匹おりてきて、吸蜜をはじめました。
普段はくるくると巻いている口吻を真っ直ぐに伸ばして、移動させながら蜜を吸っている様子です。
期せずして初めてのタンポポ訪花・吸蜜の観察記録ができました。
逃げられないように、と最初はおそるおそる遠くから”吸蜜確認写真”を1枚”確保”してから、後は大胆に接近、撮影。それでも全く逃げる様子はなく熱心に吸蜜を続けました。
後でカメラのデータを確認したところ、この場合は吸蜜時間は約2分間でした。
すぐ近くで稼働しているトラクターの騒音がBGMになった動画もピンぼけながら撮影できました。
今シーズンのクロハネシロヒゲナガ・フィーバーはこれで最後と思います。タンポポの花の蜜を吸う小さな蛾、ということなら、それほど毛嫌いすることはなさそうです。
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