トビとカラス、カルガモ、タシギ、ヒバリ、キジ
遅くまで残っていたツグミやコガモもなどの冬鳥も5月になるとだんだん姿を消していき、留鳥だけで少し寂しくなった野外ですが、今度は旅鳥や夏鳥がやってきます。
トビとカラス:
調節池上空で、トビがカラスに執拗に追いまわされているのを目撃しました。猛禽のはずのトビは本当にただ逃げ回るだけです。そしてカラスの執拗さはたいしたもので、見ているうちに、カラスはやくざ、ただ追われて逃げ回るだけのトビは善良な小鳥のように思えて、暇人は思わずトビに肩入れしてしまいました。
カラス野郎などやっつけろ!と。でも追い払われてカラスの領空域から去っていったのはトビでした。
カルガモ:
堤防の草地に上がって、草の柔らかな新芽を盛んに食べている様子でした。これからは田植えが終わった水田におりて餌をあさる姿も見られるようになります。
タシギ:
草原の水たまりに、何かあります。目を凝らしてみても良く分かりません。全くピクとも動かない”物体”です。カメラのズームレンズで覗いて見ても、同じです。とりあえずシャッターを押してから、何だか確かめようと数メートルまで近づいたとたんに、ぱっと飛び立っていきました。
とても特徴のある羽の形と飛び方でした。後で、写真を確認して調べたら、タシギと分かりました。これまで目にしたことはなく、たまたま旅の途中で立ち寄っただけのようでした。
タシギは冬鳥または旅鳥として渡来し、水田や蓮田、湿地等に住み、日中は草陰や稲の切り株の陰などにじっと潜み、夕方から活動するということです。
とにかく日中は、人の姿を見ても忍者スタイルで微動だにせずじっとしているため、知らずに近寄りすぎて飛び立たれるまで、その存在に気づかないことが多いということでした。
ヒバリ:
草原にはたくさんのヒバリがいます。草が伸びて草むらにおりたヒバリの姿は確認が難しくなってきました。はるか遠くからでもよく聞こえる大きな声で囀っています。もうすぐ草原に営巣して卵を産み子育てが始まることでしょう。
キジ:
草原にキジがよくやってきています。例によって、ケーンという声だけが聞こえます。声のする方向の草むらに向かって腰を下ろして待っていると、雄のキジがぬっと姿を現わしました。
じっと見ているのに気がつかない時は、ゆっくりと草地を移動していきますが、気がつくと物陰にスッと座り込んで身を隠します。場所が不適当なら丸見えでも隠れているつもりのようですが・・・
しばらく後に、別の草むらから雌のキジも姿を現しました。
ケーンという声は雌雄の呼び合う声なのでしょうね。今はこのあたりは全域禁猟区ですので、キジも、鳴いても撃たれません。
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