草むらの昆虫:シモフリコメツキ、ナガメ、ヒメギス幼虫、シオカラトンボ、不明のイモムシ
6月になりました。野山の緑は濃く、風物はことごとく夏の姿になり、梅雨がやってきます。今年の梅雨は少し遅れそうとの天気予報ですが、ともかく落ち着いた梅雨らしい梅雨であってほしいと思うものです。
さて、初夏に向かって雑草が勢いよく伸び始めた草むらにはたくさんの昆虫たちが活動をはじめています。いつもの顔ぶれで変わりばえしませんが、掲載しました。写真はいずれも5月初旬から下旬にかけて撮影したものです。
シモフリコメツキの仲間:
本種には何種類かの仲間があるようで、正確には同定できません。草の葉にとまっていました。光沢のある銅色で、灰色毛が斑紋状に生えているので、霜降り模様に見えるコメツキムシ。胸部の側面後方は尖っています。
平地・山地の植物上で見られ、葉や花を食べています。体長18mmほど。出現時期は4~8月。分布は日本各地。
ナガメ:
菜の花類(アブラナ科)によく見つかるカメムシなので、ナガメという名前。民芸品のお面のように見える紋様が特徴的です。
大きさ8~9mm、出現時期は4~10月。分布は日本各地。都市部でも普通に見られます。
ヒメギス幼虫:
成虫は全身が黒褐色で、背中は緑色または褐色のキリギリス。胸部の後方は、白線でふちどられていて、翅は通常は短かく、中には長いもの(長翅型)もいます。
普通のキリギリスよりひとまわり小さく(体長約30mm)、湿った草地などでよく見かけられます。植物の葉やほかの昆虫などを食べます。
幼虫は本種の特徴である胸部後方の白色部が目立っていてすぐ分かります。出現時期は5月~9月。分布は日本各地。なお余談ながら、この草むらではキリギリスは全く見られなくなってしまいました。淋しい限りです。
シオカラトンボ♀(写真上)♂(下):
今年はじめて見かけたのは5月10日でした。トンボは夏の風物詩です。
不明のイモムシ:
午前中の草むらに葉っぱに巻きついて揺れている小さなイモムシがたくさんいました。大きさは1cmほどでしょうか。動く気配はなく、いつまでもこの姿で風に揺れていました。気になって写真に撮りましたが結局何者なのか分かりませんでした。
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