ミゾコウジュ(環境省RDB準絶滅危惧(NT))
数年前、はじめてお目にかかった時には珍しく思ったミゾコウジュですが、それ以来毎シーズン、けっこうあちこちで見かけることができる事が分かりました。
ちりめん状のぼこぼこした葉と、学名がSalviaとなっているように、サルビアの仲間の特徴である四角い茎に、青紫色の小さな唇形の花をたくさん咲かせる越年草です。
今シーズンも、先日夏草が茂り通行も困難になりつつある草原を覗いてみると、遠目には一面ぼんやり紫色に見えるほどの群落になっていましたので”ついでに”写真に撮ってきました。
日当たりが良くても湿り気が残る、そして雨がなければ乾燥し、降ればすぐに水浸しになる、そんな荒れ地や道ばた、草地に結構たくさん生育しています。当地では、草刈りや除草剤散布がなければ相当にはびこってしまうのではないかと思うくらい、5月はじめから(夏期のいっせい除草作業で無くなるまで)方々に見られます。
なお、昔は農地や河川敷などにごく普通に見られたそうですが、環境の人為的攪乱や農薬などの生育環境変化の影響でだんだん生育地域が限定され生育数が減ってきたのではないかとされて、環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。
花期は5~7月、分布は本州以南。
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