スズメのヒナ受難
梅雨の晴れ間、真夏の陽気になった日の午後、所用で外出してから2時間ほど後、帰宅した玄関先のコンクリート床に、なんと一羽のスズメのヒナが落ちていました。
しゃがみ込んで確認すると、ほとんど丸裸で、孵化後二~三日しか経っていないように見えました。外見上は全く無傷でしたが、かわいそうに、もう絶命していました。どうしてこんな処にと、真上を見上げてみると、青空しかありません。
落ちてからしばらくもがいて最初に落ちた位置とは違っていたとしても、どう見回してもスズメが巣作りできそうな構造物や空間は近くには見あたらず、またこれまで自宅周りで雀のヒナがかえっている気配や心当たりもありません。
ただ、この春に、玄関先の植木にキジバトが小枝をくわえて繰り返しやって来るのに気がついたことがありました。しかし道路に面したこの場所ではやはり落ち着いて営巣できないと、途中であきらめたらしく、その後やって来なくなって良かったなと思った事がありました。
そんなこともあったので、あらためてこの樹のまわりも点検しましたが、結局、どこからどうしてここに落ちていたのかは何もわかりませんでした。
これまで屋外コンテナ水槽で飼育してきたたくさんのメダカが、寿命を迎えて星になるたびに庭のバラの根元に”埋葬”していますが、この不運なスズメのヒナもここに埋葬しました。
余談ながら、スズメの個体数が減少しているのではないかとマスコミ報道などでも時に見聞きします。これまで全国的に、年代を追った厳密な生息数調査の記録はないそうですが、それでも専門家の方々がいろいろな調査結果を発表されています。(日本鳥学会誌 Vol. 58 (2009) , No. 2 pp.161-170:http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo/58/2/58_161/_article/-char/ja)
それによると確かに”激減”しているらしく、その原因もいろいろと推定されています。
やがていずれの時か、その延長線上に、ホモサピエンスも登場するのでしょうか。
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