2010/7信州白馬路の旅④ ミステリーツアー
ミステリーツアー、要するにどこに行くのかは、その時々の空模様と、思いつき(?)と、手持ちの残り時間で、ベテランのガイドに一切おまかせ、という、個人にとっては当たりはずれの可能性がある企画でしょうか。
白馬温泉郷のんびり旅の4日目、最終日の天候は、前日午後からの雨の続きで、朝食後も、大雨ではないものの、ブラブラするには傘がなければならない状態。
午後2時半には帰りのバスが迎えにくるので、それまでの時間を、オプションで初めてのミステリーツアーに参加することにしました。
白馬三山展望:
まず最初は、定番のビューポイント、白馬村・北城の松川にかかる白馬大橋からの白馬三山展望に。小降りの雨模様でしたが、前日までどうしても山頂は見ることができなかった白馬鑓ヶ岳、杓子岳、そして白馬岳にお目にかかることが出来ました。雨天の中では上出来でしょう。写真タイムだけで直ぐに移動。
つぎに、やはり白馬連山の展望がすばらしいという山間の集落へ。傘が必要な雨降りになり、雨に煙る墨絵のような風景の奥に、それでもアルプスの山並みを認めることが出来ました。
また緑が濃くなった山間の水田風景は、ただ観るだけの外来者にはとっては美しいものでした。
白馬いろり塾:
車は、雨に濡れて一層グラデーションに富んだ緑で彩られた山地を通り抜け、着いたところは小雨の中の「白馬いろり塾」という施設でした。
中に入ると、煙の匂いが漂う室内の光景は、とうに忘れた懐かしい感覚をよみがえらせるものでした。
見学後、再び車中から「塩の道」沿いの集落毎に祀られている道祖神を眺めながら次のミステリーゾーンに向かいます。
観音原の石仏公苑:
次に着いたところは塩の道「千石街道」沿いの、白馬村「観音原の石仏公苑」。この時は雨はほとんど止んでいました。
厳しい自然環境の中で営々と日々の生活に励み、また同時に観音様を祀って心の安寧を希求した庶民の素朴で深い信仰心の表徴として、立ち並ぶ187体の石仏は、一体たりとも同じものはなく、実に慈悲の表情、時にユーモアさえ感じるお顔で、もちろん中には"悪人"にとっては恐ろしい様相の仏様と、大変味わい深いものでした。
日頃無信心の者にも何かを語りかけられるようで、思わず見入ってしまったり、あるいは魅入られて(あの世まで)連れて行かれそうな気分になったりして。
まるで赤ん坊のような足組で、"空中浮遊"なされているお姿の石仏(段組写真上から2段目の3枚のみ同じ被写体)には見入ってしまいました。(画像はクリックで拡大表示されます)
いつの日にか、お世話になる(なれない?、無理!)かもしれませんが、その節はよろしくお願いします、と態の良いご挨拶をしてから、また車で「塩の道」街道が樹間に垣間見える山間の道路を走り抜けて、昼食の場所、小谷村の「道の駅 小谷」へ。
ここには以前に一度、マイカーで立ち寄ったことがありました。お昼は名物の美味しいお蕎麦をいただきました。
石原、白山社の大杉:
昼食を済ませてから、本日のツアー最後のミステリーゾーン・小谷村の石原、白山社の大杉見学に。午後からとうとう傘が必要な雨降りになりました。ここは、小さな村の小さな集落の先人たちが守り続けてきた大切な自然文化遺産です。
ここまでで、帰りのバスに乗るための制限時間になりました。あいにくの天候にもかかわらず、案内されたミステリーゾーンはいずれも始めての訪問スポットばかりで大変満足したツアーになりました。
復路のツアーバスが自宅に近くなる頃には本降りの雨になってしまいましたが、4日間、良い旅が出来ました。
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