ナツアカネ、ノシメトンボ、チョウトンボ、シオカラトンボ、ハグロトンボ
本格的な夏になるとトンボがたくさん飛び回ります。
ナツアカネとノシメトンボ:
先に、屋外飼育のメダカ水槽にトンボのヤゴが同居していて、ノシメトンボではないかと記載しましたが、間違いだったようです。
6月末から7月初めの数日の間に、複数の水槽から旅立っていった5匹のヤゴの脱け殻を見つけました。
そして、残念なことに、そのうち1匹は、翅に異状が起きていて、羽化に失敗し、その日のうちに死んでいました。
その日の前後、午前中に、生まれて間もないらしい、まだ黄橙色の(全身赤くなる前の)ナツアカネが庭木の枝先にとまっているのを目撃しました。胸にある3本の黒い線で、真ん中は太いままで終わっている特徴が確認できました。
その写真と、メダカ水槽の水草茎に残っていた全部同じ種類のヤゴの脱け殻標本です。
あらためて羽化に失敗した個体を観察し、また残っていたヤゴの脱け殻を調べてみると、先にノシメトンボのヤゴではないか、としたのは誤りで、ナツアカネが正しいと判断しました。
水辺の原っぱにいた、生まれて間もないナツアカネとノシメトンボの特徴をあらためて比較してみました。(写真はクリックで拡大します)
ナツアカネは、ヤゴでは尻のトゲの形状、また成虫では胸にある3本の黒い線の真ん中が途中で太いままで終わっていること、翅は透明などが特徴です。
これに対して、ノシメトンボはナツアカネより大型で、胸の黒い3本線の模様が明らかに異なること、そして翅の先端に黒褐色の斑紋があることなどで容易に区別できます。
チョウトンボ:
毎年、夏が来るとチョウのようにヒラヒラ舞飛んでいる黒い羽のトンボです。今シーズンは6月下旬から見かけています。
光を受けると何ともいえない複雑模様のメタリックブルーに光る個体や、ほとんど黒っぽいままのものなど多彩です。
シオカラトンボとハグロトンボ:
シオカラトンボは自宅前の道ばたにもやって来ます。
またハグロトンボは近くでは少なくなりましたが、ヨシなどが茂る水路の草むらまで足を伸ばすと、たくさん飛んでいるのを見ることができました。
羽化の最盛期でしょうか。
虫は嫌いでもトンボは別、という人もいるように、トンボの姿にはどこか郷愁を感じさせるものがあります。
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