マイマイカブリ
酷暑の続いた盛夏の草地に,枯れ草の下をくぐりながらゆっくり歩いている体長6cm位のマイマイカブリを見つけました。
草地には意外にカタツムリが目につきました。近くには齧られた痕が残るすっかり変色したカタツムリの殻もありました。
春から秋まで見られ、おもに地上を歩き廻っていますが木に登ることもあり、本来は夜行性ですが、日陰の多い林道や草むらなどでは日中でもたまに歩き回る成虫が見られるということです。
この個体は,暑さのせいかどうかわかりませんが動きは緩慢で、やがてゆっくりと枯れ草の下にもぐり込んでいきました。
マイマイカブリは日本の固有種で、左右の前翅が羽化後にそのまま融合してしまい、開くことができず、さらに後翅も糸状に退化しているため飛ぶことができません。
このため、長距離の移動ができず、他地域の個体群との遺伝的交流が制限され、各地域の個体群が独自の分化を遂げた亜種がたくさんいるそうです。
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