オンブバッタ、コバネイナゴ、コカマキリ、チョウセンカマキリ
夏の草むらにはバッタがたくさん生息していましたが、なかなか見つかりませんでした。10月になると、方々で除草作業が行われ、隠れ家から追い出されて目につきやすくなります。
オンブバッタ:
オンブバッタは主にイネ科の植物だけではなく、カナムグラやクズなど雑多な雑草が茂る草原に居ますが、時には庭先にもやってきて、いろいろな植物の葉が囓られてから気が付いて、見つけることがしばしばです。
9月中旬に、なぜか手に飛んできてそのまま動こうとしなかったものと、10月はじめにシソの葉にいた個体です。大きさから♀のようでした。
オンブバッタはバッタとしては小型の部類で、オスの体長は25mm、メスは42mm前後で、バッタ仲間のご多分にもれずメスが相対的にはかなり大きいです。
コバネイナゴ:
昔は稲の害虫として悪名を馳せていましたが、現在ではすっかりおとなしくなりました、というよりずいぶん少なくなっています。
刈り入れ前の稲田にも居ることはいましたが少数です。稲刈りが終わって周辺の雑草も刈り払われるようになると居場所がなくなって、道端に出てきて目立つようになりますが、”佃煮”にするほどにはいませんね。
9月下旬から10月に、イネ科の雑草に止まっていた個体です。
コカマキリ:
名前の通り、カマキリ仲間では小型です。(樹上生活をするヒメカマキリはもっと小さいのですが、残念ながらまだお目にかかったことがありません)。鎌足の内側に黒,白,紫の模様があるのがコカマキリの特徴です。体の色は、茶褐色のものが多いですが緑色の個体もいるようです。
体長は♂45mm、♀55~65mm。習性として、危険が近づくと死んだふりをする名人です。
他のカマキリのようにすぐに鎌を振りかざして威嚇するより、飛んで逃げていくほうが多いようです。
10月初旬、庭先のシソに飛んできて、携帯電話のカメラを向けるとまたすぐに飛んで逃げていきました。
チョウセンカマキリ:
前脚の基部に橙色の斑があるのが特徴の大型のカマキリです。オオカマキリよりやや小さいですが。
夏草の茂みにたくさんいたようですが目立ちませんでした。10月初旬頃から堤防などの大型雑草の刈り取りが始まると、一斉に舗装農道あたりに飛びだしてきて車に轢かれているのもよく見かけました。
ともかく”目が合うと”逃げていくことは少なく、カメラを向けるとすぐ寄ってきて最大限のパフォーマンスで威嚇のポーズです。
すぐ頭に血がのぼる、この性格はDNAに書き込まれていて治りませんね。だから車に轢かれるのでしょう。
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