フシアミホコリ(変形菌)
春から秋、低山ハイキングに行った時、極度に乾燥しない窪地や沢筋に横たわる、少し腐食の進んだ倒木やその周囲の落ち葉の上にしゃがみ込んで観察すると、変形菌を見つけることが出来ます。(あまりこんなことをやっていてはハイキングにはなりませんが・・・、それに虫除けがないとヤブ蚊に襲われます。)
変形菌はアメーバー状で接合を繰り返して大型の変形体になって這い回る世代と、小さな子実体をつくり固定してしまう世代を有し、粘菌(真性粘菌)とも呼ばれる不思議な生きもので、南方熊楠の研究がよく知られています。
子実体はごく小さいもので、肉眼でももちろん見えますが、×10~30倍ほどのルーペがあればその奇妙な、また造形的に面白い姿がみえて、楽しめます。
名前が分かればなお結構ですが、それは専門家に任せることにしましょうか。
過日、千葉県の山中で見つけて採取した標本を、暇な折、ルーペで覗いてみました。
胞子嚢に息を吹きかけて中に詰まった胞子を吹き飛ばしてしまうと、”網”が残ります。
乾燥した中の胞子がすっかり飛んで、残った網目状のボンボリのような細毛体の形から、フシアミホコリではないかと思いますが・・・
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