2010秋、用水路の動物:ミシシッピアカミミガメ、クサガメ、ヌートリア、川魚
近郊では稲刈りがほぼ終わり、田圃の水落しも終わったので、主用水路の水量もだんだん少なくなりました。田圃周りにめぐらされた小さい排水路には水がなくなり、いずれは干上がってしまいます。
主水路から、そんな小規模の排水路に迷いこんで取り残されたメダカは、退路を絶たれて、”絶滅”の運命です。
カメ:
天気予報に反して、晴れの日が数日続いた一日、長袖シャツではまだ暑い日でしたが、水量が減って流れが緩やかになった水路に、たくさんのミシシッピアカミミガメが、甲羅干ししていたり、人の気配を感じると、ドボンと大きな音を立てて水に飛び込み、やがて水面にぷかぷか浮いて流れに身をまかせる姿が見られました。
甲羅の大きさはいずれも20cm以上はありそうな大きなものばかりで、それにしても多いなあ、と思わずつぶやきが出るほど。
在来種は圧迫されて少なくなりました。今年、散歩コースで見かけたのは春先に1回、水路で甲羅干ししていたクサガメ1匹だけです。 (2010.4.13撮影)
カメのいなかった北海道でも、現在は予想以上に広く、外来種のミシシッピアカミミガメの棲息が確認されているそうです。
ヌートリア:
毛皮を捕るために導入されたヌートリアも、飼育場から逃げ出したりしたものが野生化して定着し、冬季以外は水路を行き来している姿を当地では比較的よく見かけます。 (2010.7.30撮影)
水辺でヨシの茎を咥えて運んでいたのは、繁殖用巣作りのためだったのでしょうか。 (2010.5.10撮影)
初夏には、多量のコイが産卵のため、水深の浅い水路に背ビレを見せながら遡上する姿が見られました。現在でも、数はぐんと少なくなりましたが、一層水量の少なくなった用水路を遡上してきます。
そしてこの時期、種類はわからないのですが、明らかにハヤの仲間とは違う種類の川魚(ボラの幼魚かも知れません)が群れをなして遡上してきます。 (2010.9.13撮影)
季節の移ろいも,生物相/環境の変動も身近に感じるこの頃です。
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