蛾(サザナミスズメ親子、フタトガリコヤガ幼虫、ヒメアトスカシバ、カノコガ)
気持ち悪いのも居ます。
サザナミスズメ親子:
これまでにも登場していますが、親は9月初旬、玄関先に貼り付いていたものです。
サザナミスズメ:
暗灰色~黒褐色で、波型の模様があるスズメガの仲間。幼虫は、モクセイ、イボタノキ、トネリコ、ネズミモチ、ヒイラギなどを食害する。
成虫の体色は褐色~暗褐色、灰色~暗灰色などで、前翅にさざなみ模様がある。昼間は樹木の幹などにとまってじっとしている。
大きさ:(開張)50~80mm、出現時期:4~9月、分布:日本各地
子の方は、キンモクセイの葉を食害していて、その時にはどうしても見つけられませんでしたが、10月初旬、たぶん、土に潜って蛹になり越冬するために、地面近くまで降りてきていたのを見つけたものです。
以前にも鉢植えのライラックの葉を丸坊主にしかかっているのを見つけて駆除したことがありました。
フタトガリコヤガ幼虫:
毎年フヨウの葉を食害して穴だらけにする害虫で、フヨウだけにやってくるハマキムシとの2大悪党ですが、今年は夏の異常な暑さでフヨウの生育が遅れたせいもあり、例年に比較して両方とも非常に少なかったのです。
おかげでフヨウは今も元気で綺麗な花をつけています。
10月初旬、通るのに邪魔になった枝を切ろうとして、1匹、まだ若齢のフタトガリコヤガを見つけました。
そのまま放置しておきましたがその後どうなったのか分かりません。
ヒメアトスカシバ:
散歩コースの土手に夏草が両側から生い茂って通行不能となっていた8月中旬、草いきれのする草むらにハチのような昆虫が居るのが目に止まりました。
近寄ってみると、明らかにハチとは違うまがいものの姿で、ハチに擬態していると言われるヒメアトスカシバでした。名前の通り後翅は透明です。
成虫は6月下旬~9月に出現します。
幼虫はヘクソカズラ(アカネ科)の茎に虫癭(虫こぶ)を造り、その中で終令幼虫のまま越冬します。
近くの農道や草原には夏から秋、ヘクソカズラが繁茂しますが、秋のはじめに清掃作業で刈り取られてほとんどなくなりますので、この環境で幼虫が年を越す機会は多くはありません。
カノコガ:
10月初旬の草むらに居ました。いつもは草の葉裏にぶら下がるように止まっていますが、今回はイヌムギ(?)の茎に止まって世代交代の準備作業中でした。
黒地に白い紋で、鹿の子模様があるスマートなガ。しかしよく見つめるとなんとなく気持ち悪いところも・・・胴体には黄色い紋があります。
ガの仲間では珍しい昼行性で花の蜜を食べます。大きさは約45mm、出現時期は6~9月。分布は日本各地。
なお幼虫は堤防にいっぱい生えるツメクサ,スギナ,スイバ,ギシギシ,タンポポなどの葉を食草とします。
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