キタテハ
10月のフィールドにはキタテハがたくさん飛んでいます。キタテハは開張5~6cm、前翅長2.5~3cmのタテハチョウの仲間です。
活動時期は比較的長く、5~11月です。2タイプがあり夏に発生する成虫(夏型)は翅色が全体に地味で、くすんだ黄橙色に黒褐色の縁取りや斑点がありますが、秋に発生する秋型は黄色の部分が鮮やかな山吹色で、褐色の縁取りが薄く、黒い斑点も小さく綺麗に見えます。
静止時は翅をたたんでいて、見える翅裏は地味な茶褐色の枯葉模様で、その中に”く”の字の白い紋が浮いて見えます。
9月初旬から10月中旬に撮ったもので、上から3枚目までが夏型、以下が秋型の個体のように見えますが、良くは分かりません。
成虫は花や樹液に集まります。冬は枯葉や枯れ草などの物かげでじっとして越冬しています。この時閉じた翅の色が保護色になります。
冬季に、たまに日光浴する姿を見ることもあります。なお幼虫の食草は雑草のカナムグラなどで、カナムグラはどこにでもはびこっています。
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