秋の雑草(その他)⑤アメリカキンゴジカ、ヒナガヤツリ、シロソウメンタケ、オニグルミ
●アメリカキンゴジカ:
半年間ぐらいかけて、水田の改良工事が行われていた舗装農道角地に、これまで見たことのなかった植物が目に止まりました。
草丈50cmほどで、硬い、分岐した茎に、鋸歯のある葉がつき、不定形の黄色い花びらが中途半端に開いた花が付いていました。
雨上がりの昼前で日差しのある時間でした。
手元の図鑑ではわからず、専門家に尋ねたり、ネット情報検索等により、アメリカキンゴジカとわかりました。
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、ネット情報では、隣町で2年ほど前から車道沿いに点在するのが見つけられていて、車で運ばれて分布域が広がるのではと推定されていました。
それはともかく、「金午時花」の字が当てられていますが、必ずしも正午頃に花が開くとは限らず、もちろん日差しは必要ですが、開花する時間帯はかなりばらつくそうで、また特筆すべきは開花時間がわずかに1時間程度しかなく、すぐにしぼんでしまうので、全開の写真を撮るチャンスにはなかなか恵まれないということです。
そしてまた、満開と言っても花びらが全開にはならないとうことで、今回たまたま撮影した写真はその満開に近いもので、タイミングとしては相当の幸運にめぐまれたと言えるようでした。
日頃の行いなど関係ないようですね。
●ヒナガヤツリ:
乾田化が進んで大きな雑草はすっかり姿を消した水田の所々に生えていました。草丈5~10cm前後の小さなカヤツリグサの仲間です。
つつましい草姿です。
●シロソウメンタケ:
公園の林の日陰になる湿気のある窪地に白いもやしのようなキノコが点々と生えていました。それとすぐに分かるシロソウメンタケです。手先で触るだけでポロッと折れるもろいキノコの一種です。
毒性はなく食べられるが味もそっけもないそうですし、またモヤシ代わりにするには、相当集めなくてはならず、まあ論外ですね。
●オニグルミ:
毎年目にするオニグルミですが、これまで気がつかなかった別の水路脇に生えているのが目に止まりました。
実のなった枝は水路の上に張り出していて、熟して落下した実は流れに乗って下流に運ばれ、たどり着いたところで芽生えるのでしょうか。
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