ニワウルシ(シンジュ)冬芽と葉痕、維管束痕
11月中旬、たまたま通りかかった農業用の溜池で、今は釣り池になっている池の端に、樹形がウルシによく似た高木が数本、生えていました。ニワウルシ(庭漆)(別名シンジュ)でした。
ニワウルシは中国原産で、明治初期に渡来して養蚕の飼料として各地で植栽されましたが、今では河原や道沿いの荒地などに野生化しています。
葉の形はウルシに似ていますが、ニガキ科に属する樹木で、ウルシと違い、触ってもかぶれることもありません。
葉は互生し、奇数羽状複葉で、小葉は6~16対と多く、長さは40~100cmもある大型の葉をつけます。
そして晩秋になると、大きな葉の葉柄が脱落した痕が多数の大きなハート形の葉痕になり、その中に維管束痕がV字状に並んでいます。
葉痕のすぐ上に位置する半球状の突起が冬芽です。その冬芽をじっと見ていると、いま、世界をお騒がせしている近隣国の将軍様の顔のように見えてくるのですが、考えすぎでしょうか。
季節が進んでいることがわかります。
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