ふりゆくものは、ぴんころで
昨日の午後、玄関先にアブラゼミの抜け殻がコロリと落ちていました。下肢の部分が欠損していますので、今夏、庭で羽化した時につかまっていた枝から、今になって落ちたのでしょう。
さて、時あたかも師(お坊さん)も走り回らなければならないほど忙しい12月、1日付のA紙夕刊の一面大見出しは「ぽっくり逝きたい」。
”ぴんぴん長生き、ころっと往生”、という最後を迎えたいと望む熟年者がふえて、”ぴんころ祈願ツアー”も人気という。いづれ当方にも案内のダイレクトメールが届くかしらん。
そういえば、しばらく前に『ぴんころ館』というユニークな名前を聞いたことがあったっけ、と調べてみると、ありました。
平成16年3月、青森県五所川原市(旧市浦村)にできた健康保険施設の保健センター市浦(ピンコロ館)です。
ここには、NHKのFM放送で、旧市浦村のピンコロ館(死ぬまで元気)の役割を聞いた「ピンコロズ」(ばってん荒川、石井トミコ)コンビが、自分たちが歌う健康作りの歌「ピンコロ音頭」「ピンコロルンバ」を、『ピンコロ館』でぜひ紹介したいということで訪問されたそうですし、また各種のイベントが催されて、地域の健康増進にずいぶん貢献している施設のようです。
万物が、「熱力学第2法則」にしたがってエントロピーが増大する方向にむかうなら、全て、形あるものは崩壊へと向かい、秩序あるものは無秩序に向かい、命あるものは必ず滅びへと向かう。高度精密生物機械としての人間もしかり、でしょう。
先ごろ、日本人一人の全ゲノム解読(理化学研究所が初)がなされたということで、生物「人間」に関する理解はどんどん進んでいるようです。
さりながら、その人間の大脳が創りだす「心」についての理解は、なかなかそう簡単にはいかないようですね・・・
花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり
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