冬枯れの里山道で(トキリマメ、ヤマカシュウ、オニドコロ、ヤマノイモ、サルノコシカケの仲間)
冬の里山道をのんびり歩いて行くと、秋の名残の実やタネの姿がポツポツと目にとまります。
その状態を初めて見るときには、最盛期の姿がなかなか分かりません。
昨年12月下旬から今年1月に撮ったものを並べてみました。
●トキリマメ:
これだけは、少し前に一度、おなじ里道で見かけていましたので、すぐに分かりました。
種は黒く熟して、赤色の莢の色も少し退色し、葉も残りわずかでした。
●ヤマカシュウ(ユリ科シオデ属)?:
同じシオデ属のシオデかも知れませんが、とりあえずヤマカシュウとしました。
茎には緑色が残り、葉はすっかり落ちていて様子は分かりません。
7~20mmほどの葉柄の基部に、托葉の変形した巻ヒゲがあり、すっかり茶色になって傍の植物に絡みついて立ち上がっていました。
茎を掴むとチクッとすることがあり、よく見るとまばらに、ごく短い棘が生えていました。
(トゲナシヤマカシュウなのかも知れません)。
乾燥が進んでシワシワになった球形で暗緑色の実(大きさ約8mm)を”シャンデリア”風にぶら下げていました。
花の咲く時期に確認しないと、この写真だけではよく分かりません。
●オニドコロ:
蔓性の多年生植物です。 さく(朔)果は、ややしわのある3つの翼が3方向に出た形のもので、既に開裂していて、中の有翼の種はすっかり無くなっていまいた。
(すでに葉は落ちていましたが、ハート形の葉は一見ヤマノイモに似たものです。
なおヤマノイモと違い、こちらの芋は有毒で食べられません)。
●ヤマノイモ:
畑の傍や、生垣などに絡まっているのも見かける身近なものです。
蔓に付くむかごは美味しいです。さく果の鞘は三つ葉のクローバーのようです。
中に扁平な翼のあるタネが入っています。
●おまけ:
切り株にたくさんのキノコ(担子菌)が生えていましたので、記念撮影。
名前はわかりませんが、サルノコシカケの仲間でしょうか。
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