冬、アブラゼミ抜け殻、ルリタテハ蛹、カマキリ卵鞘
旧暦の二十四節季、七十二候で、冬の最後を締めくくる大寒の末候「雞始乳」(ニワトリ ハジメテ トヤニ ツク)になりました。ニワトリが小屋で卵を産み始める時期になって、もう次は間もなく立春です。
ニワトリは太古から夜明けを告げる鳥として尊ばれてきましたが、今は鳥インフルエンザの犠牲になって大量殺処分されるようになってしまいました。
“昔の豊かな自然の趣”はどんどん失われていくようです。
アブラゼミの抜け殻、夏の名残:
片付けをしていた庭の片隅に、日照不足で徒長して倒伏したセンリョウがありました。引き起こしてみると、アブラゼミの抜け殻が3つもくっついていました。
鳴き声はあまり聞かなかったと思いますが、酷暑だった昨夏の記憶がよみがえります。
ルリタテハの蛹、秋の名残:
枯れたホトトギスの整理をしていたら、羽化できなかった蛹が1頭、残っていました。昨秋、ホトトギスに何頭かのルリタテハ幼虫がいました。多分、カナヘビに狙われたのもいたでしょうが、無事に蛹になり、秋が終わるまでには羽化していったと思うのです。
しかし、そのうち1頭が、何らかの障害があって羽化できず、そのままになったようです。
黒ずんではいますが、干からびた感じがしません。チョウの幼虫に寄生するヒメバチの仲間やヤドリバエがいて、かなりの確率でやられるそうです。
あるいはこの蛹も、その種の天敵にやられていて、春先に、蛹の中から寄生主が飛び出してくるのかも知れません。(撮影2011.1.22)
カマキリの卵鞘、冬越しの姿:
道ばたの樹の枝にカマキリの卵鞘がありました。春には孵化してたくさんの子カマキリが出てくることでしょう。でも無事”成人”するのは一握りですが・・・
*オオカマキリの卵鞘に似ています。参考情報:
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/kamakiri_.html
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