アオサギさんとダイサギさん
晴れた冬日のお昼前、少しばかりの間を置いて、田んぼの脇の堤防に、アオサギさんとダイサギさん、お腹が空いたと思案顔。
やがてどちらもかたわら(傍)の、水路に向かいいそいそと、魚を捕りに行きました。
ダイサギさんはトコトコ歩き、斜面を降りて水の中。あたりをキョロキョロ見回して、
ヨシの根元に見つけた魚、狙い定めて一回目、捕れたと思えば水だけ飲んで(ゲボッ)、二回目やっぱり空気だけ(オエッ)、三度の正直、捕れたかな、
と、思いきや突然に、あのアオサギさんの長い首、ヌーっと突きでたそのサマ(様)に、びっくり仰天ダイサギさんは、慌てて飛び退き、睨み合い。
”ナ、ナンダよゥ、突然に!”
”オメエこそ何やってんだ、うサギじゃあるめェし、空振りばかりの下手糞がァ!”
腹が減っては戦もできぬ。飯食う前の争いはやめておこうと、そこはサギ、いサギよくお別れで、元いたところに退却します。
こちらを見つめてアホサギ、いやアオサギが言う。
”それにしても暇なおっさんやなあ。今、政治が大変なんやろ、あ、そうか、人間には相手にされへんな”。
”うるさい、サギなんかに言われたくないわ、しかしなんで関西弁やねん。あのな、大阪にはもっと出来るサギがおるで。呑み込めんほどの大きな魚を捕るんやて、知らんか?”。
”そんなん知らんわ”。
”田舎のサギはアカンな”。
”何言うねん、振り込めサギより、よっぽどマシや”。
そらそうだ、と思わず納得する暇人日記。
(ダイサギ、としましたが、チュウサギと区別が難しくよく分かりません。この時期、嘴の色も足の色も同じで、口角の切れ込みの長さは判然としないし。体の大きさは、アオサギに負けないくらいに見えましたから、ダイサギかと。
参考:http://homepage2.nifty.com/takibi_club/bird/sagi-2.html )
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