里山のコゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、キセキレイ
2/4、立春です。そしていきなり3月の陽気になるという天気予報。1月の寒さは何だったのかと思う、極端から極端へ。昨年末から乾燥注意報が出っぱなしの関東地方です。
さて、先日の三毳山ハイキングコースでも、足元に散り敷いた落ち葉は踏むと粉々になるほどカラカラに乾いていました。
コナラやクヌギなど落葉樹の多い樹林帯での道すがら、いつもは木の葉に隠れて見えにくい野鳥の飛び交う姿をあちこちで見かけることができました。
コゲラ:
頭の上で、コ・コ・コ・コ・コという木を叩く連続音が聞こえました。小さく短い嘴で木を強く叩いて音を出すコゲラのドラミングです。
コゲラは、キツツキ目キツツキ科の小鳥で、体長は15cmほどの、スズメと同じくらいの大きさ。日本に生息するキツツキの仲間では最も小さい留鳥です。
平地から山地の雑木林や都市公園内の樹木など、木立のある場所ならば普通に観察されます。近所の街路樹のハナミズキにやってきたのを目撃したこともあります。
飛んでいる時に「ギー、ギー」という声をだします。食性は雑食ですが、主に昆虫などの節足動物を捕食します。樹皮につかまり、縦横にこまかく移動しながら、樹表面にいるものを食べたり、つついて小さい穴を開け、長い舌を隙間や昆虫の掘った穴に差し入れて摂食します。
木の実を食べることもあります。
木にぶつかる瞬間には、眼を閉じている写真が何枚かありましたが、あんなに頭(クチバシ)をぶつけてよく脳震盪を起こさないものだと感心します。頭蓋骨や筋肉に衝撃を吸収する仕組みが備わっているのだそうです。
シジュウカラ(写真下):
スズメ目シジュウカラ科の小鳥で、黒い蝶ネクタイのいでたちはよく知られています。ギーギーと鳴きながら飛んでいたコゲラのいる林に、群れて飛んでいました。動きが早くて、写真は手ぶれとピンぼけばかり。その1枚です。全長14cmくらい。
冬の間は”ジュクジュク”という鳴き声ですが、春が近くなるとツツピー・ツツピーと鳴き出し、すぐに分かります。
くちばしは 黒色で小さく、円錐形です。首と頭は光沢ある黒色で、頬は白。背面は黄緑色で、翼は灰青色を帯びています。また体の下面は白く、中央に一本の黒い縦すじがあります。
日本全土の低地の森林に分布。市街地の公園林などにもいて、秋から冬にかけては自宅近くにも時折やってきます。
ヤマガラ(写真上):
同じ林にいました。スズメ目シジュウカラ科の小鳥。全長14cmくらい。日本各地にすむ留鳥で山地から平地の常緑、落葉広葉樹林にかけて生息しています。
食性は雑食で昆虫、クモ、果実などを食べます。鳴き声もよく、その昔は飼いならして神社の縁日などで「おみくじ引き」などの芸をやらせたりしていたのを目にしたことがありましたが、現在は捕獲の禁止、野鳥保護運動の高まりなどもあって、そのようなことはなくなりました。
キセキレイ:
スズメ目セキレイ科の鳥です。山の日陰になった舗装のハイキングコース沿いにいました。動きまわって、手持ちのコンデジではブレブレの写真ばかり。ともかく、いました、という記録です。
キセキレイは体長 20cmくらいの、胸の黄色と背中の黒色が目立つ小鳥で、渓流があるような山地で良く見かける留鳥/漂鳥ですが、平地の川岸から山間部などと、けっこう広い範囲に生息しているようです。残念ながら、自宅近くにいるのはハクセキレイばかりです。
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