センダンの実とヒヨドリ(その2)
再びセンダンの実とヒヨドリについて繰り返しです。
センダンの実はリモノイド・テトラ・テルペン構造を持つ有毒物質を含み、牛、豚、家禽などほとんどの家畜に中毒例があり、ヒトの中毒事故ももありますので注意が必要です。
しかし何故かヒヨドリは、ほかに食べる木の実がなくなったら食べるようです。ただ、2回ほど”取材”に行きましたが、食べている現場は確認できませんでした。
しかしながら。”状況証拠”が身近にありました。
ヒヨドリはほぼ毎日のようにご近所を飛び回っていて、自宅の狭い庭にもしょっちゅうやって来ます。
”町内会のスズメ”のために冬の間、餌台を準備すると真っ先にやって来て、餌はすぐに食い散らかすし、粟粒目当てにやってくるスズメはもちろん、ミカンに、たまにやってくるメジロやシジュウカラも追い払ってしまい、ほんとうに困った邪魔・狼藉者なのです。
その狼藉者が、止まり木にしている庭木の下に、どこか遠くで呑み込んだセンダンの実の消化されなかった核を落し物にしてばらまいていくのです。(なお、ご近所にセンダンの樹はありません)
落し物の一つ(写真上)と、拾ってきた実を手でむいて核を取り出したもの(写真下)を割ってみました。1.5cm前後の長楕円形で稜があり、とても硬くて丈夫で、鈍い鋏ではなかなか切れません。最後はペンチで割ってみました。
実の核は5~6室からなっていて、各室に1個の種子がはいっています。やや大きめの米粒くらいです。
もしこの種が有害、ということならば、見てのとおり消化吸収されないので大丈夫、というこなのでしょうが、本当かどうか分かりません。ともかく丈夫な食いしん坊な鳥のようです。
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