キノカワガ(木の皮蛾)
2月中旬、野鳥がたくさんいる雑木林で一匹の蛾を見つけました。
偶然目に入ったのですが。大きさ3cmほどです。少し見上げる位置にある太枝の下側に、すっかり樹皮の模様になりきって忍者のように張り付いていました。
その名も納得の”キノカワガ”です。
お見事と言いたい木遁の術!
餌の少ない冬の雑木林で、越冬中の昆虫類を探している目の良い小鳥を欺いて生きながらえるには、それなりの努力と工夫が必要です。
成虫で越冬するキノカワガは、自分にそっくりの模様の樹皮をえらんで、さらに飛ぶ鳥から死角になりやすく、雨や雪もしのぎ易い枝の裏側や窪みなどにいることが多いということです。
木の種類によって樹皮の色や模様は様々で、それに合うように、キノカワガには斑紋や色に変異が多いのだそうです。
巧妙な生き物の世界。
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