2011/3月末の信州路を歩く(その4) ウリハダカエデ、タラノキ葉痕、フキノトウ、コケ、マンネングサの仲間
3月末の信州路を歩いてきました。
いまだ雪がたくさん残る山野でしたが、木々の冬芽の他にも、道ばたの融け始めた雪や堆積した落ち葉を突き破ってフキノトウが顔を出し、またコケやマンネングサの仲間など、いろいろな植物も動き始め、季節は春に向かって足取りを速めていることを告げていました。
冬芽と葉痕・維管束痕:
ウリハダカエデ:
冬芽は大きく、きれいな紅色の水滴形で、柄があります。葉痕は幅のあるV字形。維管束痕は3ヶ所で、1ヶ所に1~3個あります。小さな坊やに見えますか。
タラノキ:
頂芽は円筒形で無毛です。葉痕はV字形~U字形で、枝をほぼ3/4周しています。
維管束痕は25個以上あり、太首おばさんの黒真珠の首飾りに見立てられます。それにしてもちょっとトゲがねえ・・・
フキノトウ:
フキは山野の道ばたなどに生える多年草です。早春、葉が伸びだす前にトウ(花茎)が伸び、これをフキノトウ(蕗の薹)と呼んでいます。
写真、上から2枚は、残雪の間に頭を出したフキノトウ。この状態で摘まんでみて、柔らかければ雌株、硬ければ雄株ということですが、それはともかくこのくらいが食べごろ。
古来、特有の香りと苦味は、早春の味覚として楽しまれてきました。味に差があるのでしょうか。
フキは雌雄異株で、写真の雄株は白黄緑色の花を密に散房状に付けています。また写真の雌株はかなりトウ(花茎)の伸びたもので、白色の花を付けています。
雌株の中心部には少数の両性花があり、雌株は受粉後花茎を伸ばし、花後にはタンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばします。
開花時の草丈は5~10cmですが、結実時の草丈は80cm程にもなっています。花期は4~5月。分布は本州~九州。
コケ:
みずみずしいコケ類も、雪解け水が勢い良く流れる水路沿いの道ばたにたくさん生えていました。スギゴケに似たものなど、気まぐれで何枚か撮りましたが、同定に必要な部分の画像がないので、名前はわかりません。
マンネングサの仲間:
日当たりの良い道ばたのあちこちにマンネングサの仲間が生えていました。自生種が結構たくさんありますが、やはり名前を調べるための写真がなく、分かりませんでした。
雪の残る畑道にも生えていましたから耐寒性がある種類でしょうか。
(続く)
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追記:
先の巨大地震の余震は毎日途絶えることなくゆらゆら来ていましたが、(4/7)夜11:32頃の地震はかなり大きく、当地(埼玉県東部)は震度4ということでしたが、11:34頃に結構長く(1分以上ぐらい)、よく揺れました。
揺れかたで震源地は遠いとすぐ分かりましたが、やはり震源地は東北地方で宮城県栗原市では震度6強という、そして津波警報も出されました。
大事に至っていなければいいが、と案じられます。(pm11:58)
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